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失敗をおそれず新しいTAKEUCHIを自分が作っていくんだと道を切り開いていってほしい TAKEUCHI株式会社 代表取締役会長 野々村 保恵

失敗をおそれず新しいTAKEUCHIを自分が作っていくんだと道を切り開いていってほしい TAKEUCHI株式会社 代表取締役会長 野々村 保恵

みなさんは「暮らし」という言葉にどんなイメージをお持ちですか。学校や仕事から帰ってホッとできる空間、自分のカラを脱いで安心できる場所としての「家」の大切さは、ストレスによって健康を損なう人が増加している社会で、今後ますます高まっていくのではないでしょうか。  そして、家庭だけでなく、職場でも、より快適でリラックスできる環境が求められていくことでしょう。

 さて、私たちTAKEUCHIには、ガス事業、リフォーム事業、エネルギー・ソリューション事業という3つの柱があります。この異なる3つの分野をひとつの会社で行っているのは私たちの特徴といえます。

 ただ、異なる分野と申しましたが、実は決してばらばらというわけではないんですね。約150年前、幕末の1865年に群馬県の高崎に桶屋として創業したのが私たちTAKEUCHIの始まりです。風呂桶から風呂釜を作るようになり、お風呂がガスで沸かされるようになって、ガスの仕事を請け負うようになりました。お風呂場のタイルの貼り替えを依頼され、その流れで台所や部屋のリフォームの仕事も手がけるようになってと、ライフスタイルの変化、お客様のご要望に応えて広がってきたものです。

 取り扱う仕事の内容は増えてきましたが、根底にあるのは「お客様との関係を大切にする」という姿勢です。

 私たちは、お客様にとって安心して何でも相談でき、暮らしの楽しさや大変さも共有できるようなパートナーでありたいと思っています。洋服選びと違って、ガス、空調、リフォームなどの工事は一生に何度も経験するようなものではありませんよね。しかも、お金もかかるし、不安なものです。

 そこで、私たちが大切にしているのは、何度でもお客様のもとに足を運び、納得いただけるまで話し合うといった徹底した現場主義、お客様主義です。誰とも会わずにメールだけで内装工事の打ち合わせを済ませる時代ですが、実際にお会いし、対話を重ねて、ベストなものを一緒に考えていくのがTAKEUCHIの土台となる考え方なのです。

 私自身、リフォームの営業を長く担当してきましたが、一所懸命にやればやるほど、お客様との関係も深まり、良いものを一緒に作れ、完成した時に喜びを心から共有できるようになるものなんです。お客様と対面できる機会って、貴重な宝物なんですよ。

 さて、私たちの“ENJOY WORKING”というスローガンについてお話ししましょう。働くことを楽しむためには、「楽しくしよう」という意思が必要だと私は思うんです。例えば、テレビでサッカーの試合を見ているとします。何か他のことをしながら、横目でちらちらと見ていたのなら、どんな白熱した好勝負でも感動することはできませんよね。その試合を楽しめるのは、集中して見た人だけなんです。

 仕事だって、片手間や「作業」としてやっているうちは決して楽しめない。「仕事ってこんなもんだろう」と思っていたら、分からないものなんです。まず、夢中になろうとすること。向上心を持って働いていけば、新人時代には理解できなかったお客様の気持ちが理解できるようになります。

 最初にお話ししたように、今、私たちは大きな変化の時代を生きています。これまで、ガス事業から、リフォーム、空調、水周り、電気まで、事業領域を拡大してきましたが、これからもどう変わっていけるのかが問われています。

 人間ですから、できれば昨日と同じ仕事を今日も明日も続けていきたいと思うのは当たり前かもしれません。でも変わっていくことを恐れずに行きましょうと社員の皆さんにはお話ししています。失敗してもいいんです。勇気を持って一歩を踏み出していかなければならないと思っています。

 そもそも私たちTAKEUCHIは、メーカーではないので、何かモノを作って売るという会社ではありません。何と何を選んで、どういうサービスをくっつけて提供できるか。お客様とのお付き合いをベースに、最善の組み合わせを見つけ出し、サービスとして提供する仕事です。つまり、私たちの提供できる価値は社員の質、「人材」なのです。

 TAKEUCHIの成長の鍵を握るのは社員一人一人のレベルアップにあります。先入観なく自分の頭で考えられる人にとって、この仕事には、人との出会いや交流といった成長する機会に満ち溢れています。長年働いてきて感じているのは、人間ほどおもしろいものはないということです。

 こんなおもしろくてすてきな仕事はほかにないと思っていますよ。若い人には年配の人にはないアイデアや発想があります。失敗をおそれず、新しいTAKEUCHIを自分が作っていくんだと道を切り開いていってほしいと思っています。

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